第33回 JAMCOオンライン国際シンポジウム
2025年2月~
デジタル時代の東南アジアのテレビ局のメディア戦略
趣旨説明
デジタル時代の東南アジアのテレビ局のメディア戦略
趣旨
今年で33回目を迎えるJAMCO国際シンポジウムでは変貌著しい東南アジアのメディア状況を取り上げたいと思います。
主要な東南アジア諸国で構成されるASEANは,近年,高い経済成長を見せており,世界の「開かれた成長センター」となる潜在力が世界各国から注目されています。
そのASEAN諸国の中でも2位のGDPを誇るタイ、そのメディア産業の最新情報を基にタイのテレビ局が放送やインターネットを駆使してどのようなコンテンツ戦略を展開しているのか探ります。タイでは2013年に地上テレビの電波オークションが実施され、2014年にデジタル放送が開始しました。その後放送局間の競争に加えインターネットによる動画配信が急速に伸び競争が激化、9つのチャンネルが放送を停止しています。そして今やタイのテレビ局は番組のコンテンツの質を高めながら如何に生き残るかが焦点になっています。
一方でASEANの中ではGDP8位に位置するカンボジア、長く続いた内戦の混乱を克服し、近年は経済成長がめざましくなっています。そのカンボジアでは2023年にテレビのデジタル化がスタート。今やさまざまな特徴を持った民間放送局が新たに誕生しています。特に特に目立つのが教育、ニュース、若者向け番組で、香港やシンガポールなどから調達したドラマも人気番組です。さらに国民のほとんどがインターネットサービスを利用し動画視聴を行っています。とりわけ所謂Z世代と呼ばれる若年層の多くはあらゆるコンテンツを多様なオンラインプラットフォームで視聴しています。
このような状況の中、今回のシンポジウムではタイとカンボジアという経済状況が異なる隣り合った国の放送局が、デジタル化が進み放送とインターネットの競合が進む中、それぞれが生き残りをかけてどのような模索を行っているか報告をいただき、日本にとって参考になる点や影響はあるのか。研究者や識者の方に論じて頂きたいと思います。
今年で33回目を迎えるJAMCO国際シンポジウムでは変貌著しい東南アジアのメディア状況を取り上げたいと思います。
主要な東南アジア諸国で構成されるASEANは,近年,高い経済成長を見せており,世界の「開かれた成長センター」となる潜在力が世界各国から注目されています。
そのASEAN諸国の中でも2位のGDPを誇るタイ、そのメディア産業の最新情報を基にタイのテレビ局が放送やインターネットを駆使してどのようなコンテンツ戦略を展開しているのか探ります。タイでは2013年に地上テレビの電波オークションが実施され、2014年にデジタル放送が開始しました。その後放送局間の競争に加えインターネットによる動画配信が急速に伸び競争が激化、9つのチャンネルが放送を停止しています。そして今やタイのテレビ局は番組のコンテンツの質を高めながら如何に生き残るかが焦点になっています。
一方でASEANの中ではGDP8位に位置するカンボジア、長く続いた内戦の混乱を克服し、近年は経済成長がめざましくなっています。そのカンボジアでは2023年にテレビのデジタル化がスタート。今やさまざまな特徴を持った民間放送局が新たに誕生しています。特に特に目立つのが教育、ニュース、若者向け番組で、香港やシンガポールなどから調達したドラマも人気番組です。さらに国民のほとんどがインターネットサービスを利用し動画視聴を行っています。とりわけ所謂Z世代と呼ばれる若年層の多くはあらゆるコンテンツを多様なオンラインプラットフォームで視聴しています。
このような状況の中、今回のシンポジウムではタイとカンボジアという経済状況が異なる隣り合った国の放送局が、デジタル化が進み放送とインターネットの競合が進む中、それぞれが生き残りをかけてどのような模索を行っているか報告をいただき、日本にとって参考になる点や影響はあるのか。研究者や識者の方に論じて頂きたいと思います。
迫水理男
コーディネーター
1976年NHKにプロデューサーとして入局。報道局、国際放送局で勤務。 NHK退職後、NHKインターナショナル理事、JAMCO専務理事等を歴任。 現在、様々な国際発信に関わる仕事を行っている。