第31回 JAMCOオンライン国際シンポジウム
2023年2月~2023年3月
世界的危機の中で「生きることの意味」を考える
読者からのコメント(2)
本論文は、対話的自己エスノグラフィーという方法がうまく機能して、シリア難民が日本社会で生活してきた中で、学校教育がどのようなものとして捉えられ、そこにはどのような困難があったのか、ということがよくわかる論文になっていると思います。
ややわかりにくい点として、分析の記述が8つの時期に分けられているのですが、いくつかの時期にオーバーラップが見られることが本文で書かれておらず、気がつくのに時間がかかりました。このことについては、簡単でいいので加筆修正した方がよいと思います。このように時期にオーバーラップがあるということは、同じ時期のXであっても、Xの能力を引き出すアレンジメントもあれば、逆に無力にしたりするアレンジメントもあったということを暗に物語っているように思います。このように、Xの可能性をXの内部に求めず、アレンジメントから理解しようとするアクターネットワーク理論を枠組みとすることで、支援につながるアレンジメントを考えることができるのが、この論文の長所ではないかと思いました。
ややわかりにくい点として、分析の記述が8つの時期に分けられているのですが、いくつかの時期にオーバーラップが見られることが本文で書かれておらず、気がつくのに時間がかかりました。このことについては、簡単でいいので加筆修正した方がよいと思います。このように時期にオーバーラップがあるということは、同じ時期のXであっても、Xの能力を引き出すアレンジメントもあれば、逆に無力にしたりするアレンジメントもあったということを暗に物語っているように思います。このように、Xの可能性をXの内部に求めず、アレンジメントから理解しようとするアクターネットワーク理論を枠組みとすることで、支援につながるアレンジメントを考えることができるのが、この論文の長所ではないかと思いました。
青山征彦
成城大学教授