第25回 JAMCOオンライン国際シンポジウム
2016年12月~2017年6月
主要国のテレビ国際展開の現状と課題
開会挨拶
「一般財団法人放送番組国際交流センター」(JAPAN MEDIA COMMUNICATION CENTER略称JAMCO)は、1991年に設立されて以来、テレビ番組を通じて国際交流を進め、日本と諸外国との相互理解の促進と開発途上国の放送の発展に寄与することを目的とする活動を行っています。
JAMCOの最も重要な活動は、日本のテレビ番組を国際版に改編して、開発途上国の放送局に無償提供することです。2015年度末までに、アジア、太平洋島嶼国、アフリカ、中近東、中南米などの90カ国に11,145本のテレビ番組が提供されています。
JAMCOでは放送局への番組提供のほか、教育支援のため開発途上国の大学への番組の無償提供を行っています。
途上国に提供されるテレビ番組の国際版は、日本で放送されたテレビ番組の中から、海外とりわけ途上国での放送に適したものを選んで、英語版やME(Music&Effect)版のほかスペイン語版、フランス語版、アラビア語版などの国際版を制作しています。JAMCOが所有している国際版のテレビ番組は、2015年度末までにドキュメンタリー、こども・教育番組、ドラマ、合わせて1,657本になっています。
これらの日本のテレビ番組の国際版は、国によって、現地の言語に改編されたり、そのまま英語版やスペイン語版などで放送されており、教育、防災、衛生、技術、環境など途上国の支援につながる情報提供や、日本の現状、文化の理解の促進に貢献しています。
JAMCOはテレビ番組を通じた国際交流の一環として、毎年「JAMCOオンラインシンポジウム」をJAMCOのホームページ上で行っています。第25回となる今回のテーマは「主要国のテレビ国際展開の現状と課題」がテーマです。
インターネットとの融合や4K、8Kといったテレビの高精細度化などテレビをめぐる技術革新は目を見張るものがあります。また社会の変化、視聴者のニーズの変化はテレビ番組をはじめとする動画コンテンツの世界にも大きな影響を及ぼしています。
こうした状況の中で、メディアとりわけテレビを通じた海外発信は国際政治、経済活動の側面でも重要性を増しています。その実態、課題、展望を探る意義は小さくありません。イギリス、トルコ、中国、韓国そして日本についての報告と考察を各国のテレビ局関係者や研究者の方々にお願いしています。各国の戦略的事情により、情報に制約がでる場合があるかもしれませんが、テレビ等の国際展開、海外発信について歴史的経緯、サービスの実態、国際発信の主体と対象、目的などが少しでも見えてくればと考えます。
テレビの放送は世界の政治、経済、文化、生活に大きな影響を持ち続けています。「テレビ国際展開の現状と課題」について、各国のテレビ局関係者や研究者が国境を越えて情報と意見を交換することは、国際的な相互理解を深めるうえで意義あるものと思います。
本シンポジウムでは、皆様の討論へのご参加を歓迎いたします。今回の報告や討論の内容に対するご意見やご質問をJAMCOのホームページのメールフォームからお寄せください。
このシンポジウムによって、諸外国と日本との、あるいは諸外国どうしのテレビ番組の流通がいっそう進み、国際的な理解と親善とが深まることを念じて、ご挨拶といたします。
JAMCOの最も重要な活動は、日本のテレビ番組を国際版に改編して、開発途上国の放送局に無償提供することです。2015年度末までに、アジア、太平洋島嶼国、アフリカ、中近東、中南米などの90カ国に11,145本のテレビ番組が提供されています。
JAMCOでは放送局への番組提供のほか、教育支援のため開発途上国の大学への番組の無償提供を行っています。
途上国に提供されるテレビ番組の国際版は、日本で放送されたテレビ番組の中から、海外とりわけ途上国での放送に適したものを選んで、英語版やME(Music&Effect)版のほかスペイン語版、フランス語版、アラビア語版などの国際版を制作しています。JAMCOが所有している国際版のテレビ番組は、2015年度末までにドキュメンタリー、こども・教育番組、ドラマ、合わせて1,657本になっています。
これらの日本のテレビ番組の国際版は、国によって、現地の言語に改編されたり、そのまま英語版やスペイン語版などで放送されており、教育、防災、衛生、技術、環境など途上国の支援につながる情報提供や、日本の現状、文化の理解の促進に貢献しています。
JAMCOはテレビ番組を通じた国際交流の一環として、毎年「JAMCOオンラインシンポジウム」をJAMCOのホームページ上で行っています。第25回となる今回のテーマは「主要国のテレビ国際展開の現状と課題」がテーマです。
インターネットとの融合や4K、8Kといったテレビの高精細度化などテレビをめぐる技術革新は目を見張るものがあります。また社会の変化、視聴者のニーズの変化はテレビ番組をはじめとする動画コンテンツの世界にも大きな影響を及ぼしています。
こうした状況の中で、メディアとりわけテレビを通じた海外発信は国際政治、経済活動の側面でも重要性を増しています。その実態、課題、展望を探る意義は小さくありません。イギリス、トルコ、中国、韓国そして日本についての報告と考察を各国のテレビ局関係者や研究者の方々にお願いしています。各国の戦略的事情により、情報に制約がでる場合があるかもしれませんが、テレビ等の国際展開、海外発信について歴史的経緯、サービスの実態、国際発信の主体と対象、目的などが少しでも見えてくればと考えます。
テレビの放送は世界の政治、経済、文化、生活に大きな影響を持ち続けています。「テレビ国際展開の現状と課題」について、各国のテレビ局関係者や研究者が国境を越えて情報と意見を交換することは、国際的な相互理解を深めるうえで意義あるものと思います。
本シンポジウムでは、皆様の討論へのご参加を歓迎いたします。今回の報告や討論の内容に対するご意見やご質問をJAMCOのホームページのメールフォームからお寄せください。
このシンポジウムによって、諸外国と日本との、あるいは諸外国どうしのテレビ番組の流通がいっそう進み、国際的な理解と親善とが深まることを念じて、ご挨拶といたします。
大河原良雄
一般財団法人放送番組国際交流センター 理事長
一般社団法人日米協会 名誉会長
元 駐アメリカ合衆国大使