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JAMCO オンライン国際シンポジウム

第24回 JAMCOオンライン国際シンポジウム

2016年1月~2016年8月

アジアのテレビ放送局の現状と課題

モンゴル国営放送とモンゴルのテレビ視聴率

アリウンバト・ラグヴァジャヴ
モンゴル国営公共放送(MNB)モンゴル国営テレビ第1チャンネル 局長

モンゴル国営放送(MNB)


はじめに

モンゴル国営放送(MNB)はモンゴル最古の放送事業者で、唯一の公共放送事業者でもある。MNBは、独立した公平な大手放送事業者として公益のみを追求することを使命としている。MNBはまた、外国の視聴者に向けた国際放送により、モンゴルを世界にアピールするために最善の努力をつくしている。
今日、MNBの放送は、モンゴル国内の180万世帯に届けられている。これは総人口の90%以上に相当する。


ガバナンス

2005年に施行された公共テレビ・ラジオ放送法によれば、MNBは非営利の法人であり、全国的な放送サービスを実施する責任を負っている。その最高機関は、15名の委員で構成されるMNBの評議会である。組織の全般的な運営は、評議会が指名する総裁が監督する。


財源

MNBの財源は主として受信料と国家予算であり、そのほかに、公共広告、寄付、献金などから収入を得ている。視聴者から受信料を徴収することにより、MNBの独立性と説明責任(アカウンタビリティー)が保証されている。MNBの収入の約50%は国家予算から、48%は受信料から、残りの2%は社会的広告や助成金から得られている。


MNBが提供するサービス

ラジオ

モンゴル初の放送サービスであるモンゴル国営ラジオは、1934年9月1日に全国放送を開始した。現在では、長波、中波、短波を使用し、3つのチャンネルで1日50時間の番組を放送している。

国外向けサービスの『ザ・ヴォイス・オブ・モンゴル』は、1964年に放送を開始し、現在では、アジア、ヨーロッパ、独立国家共同体(CIS)、アジア太平洋諸国の一部地域の外国人リスナー向けにモンゴル語、英語、日本語、中国語、ロシア語の番組を1日8時間放送している。モンゴルの少ない人口(280万人、人口密度は2人/㎢)と広大な面積(1,566,500 ㎢)を考慮すると、とくに田園地方に分散している牧畜生活者などにとっては、ラジオは今もこの国の最も重要な情報源であると言える。

MNBの使用周波数:
チャンネル1/全国/164 kHz、209 kHz、227 kHz LW、882 kHz MW
ウランバートル市内では106 MHz FM
チャンネル2/全国/7260 kHz、4830 kHz、4865 kHz、4895 kHz SW
チャンネル3/ウランバートル市内/100.9 MHz FM


テレビ

モンゴル国営公共テレビは1967年9月27日に放送を開始し、現在は1つのチャンネルで年間合計6,200時間の番組を制作している。独立機関の調査によると、モンゴル国営公共テレビは全国で最もよく視聴されているチャンネルであり、最も信頼できるメディア機関であると視聴者に認識されている。

モンゴル国営公共テレビの放送の主たる目的は、モンゴルの人々に偏見のない情報を迅速に届けることにより、国の文化的、教育的水準の向上に寄与することである。MNPTVの番組は、モンゴルの文化、教育、科学、経済のほか、国際情勢、歴史・文化遺産および環境の保護などに重点を置いている。


MN2テレビ

2011年7月11日、MNBは2つ目のチャンネルのMN-2を開設した。これはモンゴルの数民族グループを対象としたもので、国連「人間の安全保障基金」が実施する「モンゴルにおける不利な立場にある地方の人々に対する人間の安全保障向上のための包括的コミュニティーサービス」プロジェクトの支援を得て実現した。

MN2の使命は、全国の言語的少数民族に対し、それぞれの母語の番組を提供し、少数民族の豊かな文化遺産と伝統を保護、保全、促進し、その権利を尊重、擁護することである。

MN-2チャンネルの番組総数の30%近くはニュース放送やその他の教育番組、文化芸術番組で、これらはとくに少数民族のために制作されている。カザフ語の『TV Wave(TVウェーブ)』、トゥバ語の『Altai Home(アルタイ・ホーム)』、ブリヤート語の『Homeland(ホームランド)』、地域方言の『Welcome(ウェルカム)』など、多数の番組がある。


ニュースと時事問題

MM通信社は、MNBの通信社である。その看板番組『Tsagyn Khurd』(直訳では『Wheel of Time(時の車輪)』)は、モンゴルのニュースと時事問題の情報源のなかで最も信頼でき、偏りのないものに選ばれた。独立機関が実施したこの調査によれば、MNBはニュース番組やニュース速報を放送しているときに最も多くの視聴者を引きつけている。

MNBはモンゴルで初めて英語のニュース番組を導入し、これらは若い世代の視聴者に支持されている。


モンゴル・ニュース・チャンネル

MNBは2015年から組織改革に着手し、その結果、新たに開設されたモンゴル・ニュース・チャンネルが2015年9月27日に放送を開始した。このニュースと情報の新チャンネルは、MM通信社、MN-2チャンネルの少数民族のためのニュース、ウェブサイト〈www.mnb.mn〉を結集したものである。



国際関係

モンゴル唯一の公共放送事業者にして国内最大の放送事業者でもあるMNBは、国際的な関係を強化し、最近ではNHK、EBS、KBS、ロシア・トゥデイ、AP通信社、SNTVなど国外の大手メディア機関と提携関係を結んでいる。

MNBはまた、1991年にアジア太平洋放送連合(ABU)の正会員となり、2000年からはアジア太平洋放送開発機構(AIBD)に加盟している。
番組を改善し、国民のニーズを特定するため、MNBは独立した調査会社に依頼してテレビの視聴者を対象とした定期的な調査を実施しているほか、重要な社会問題についての世論調査を行っている。


人材

680人の従業員を擁するMNBは、モンゴル最大の放送機関である。高い創造性と協調性、優れた能力がMNBのスタッフのトレードマークとなっている。

  • 制作スタッフ(47%)
  • 上層・中間管理職(20%)
  • 制作アシスタント(17%)
  • 上級制作スタッフ(12%)
  • 事務職員(4%)


モンゴルにおけるテレビ視聴率

序文

2014年、テレビ業界の市場に重要かつ前向きな変化がもたらされた。ローカルな広告やPR会社の数が増え、質が高まった。また、多数の国外のPR会社や広告会社が子会社を設立してモンゴル市場に参入し、それによって市場での競争が増大している。これらの会社は、大手の国際的なブランドだけでなく国内の商品やサービスのプロモーションを行うことを目指し、メディア市場を改善し、国際水準に近づけた。

視聴者に認知されるためには広告の頻度を上げる必要があるという従来の考えは変わりつつあり、広告の対象を絞り込むことによってより多くの視聴者を引きつけられるという考えが広まっている。そのため、国内外の広告会社や広告提供者は作業計画を立てるにあたり、テレビ視聴者についての調査を使用する傾向がある。

メディア業界を発展させるためには、コンテンツ開発が重要な要素となる。テレビおよび放送業界の関係者(テレビ局など)は、ライセンスを取得し、ライセンス所持者の著作権を尊重することによって、コンテンツの適切な使用を促進している。2014年に開催されたモンゴル・テレビ・フォーラム(Mongolian Television Forum=MTF)でこの問題が指摘されたことをきっかけに、著作権所持者の承諾を得たコンテンツだけを放送する動きが高まった。

また、モンゴルのコンテンツ制作者は外国の制作者と競争するようになり、人気ジャンルにおけるモンゴルのコンテンツの比率が高まっている。さらには、電気通信業界の急速な発展により、テレビおよびニュース業界の新たな可能性が切り開かれている。


テレビ視聴者の行動

テレビ視聴時間

テレビの視聴者がテレビ番組の視聴に費やしている時間の調査の結果、視聴者の36.3%は、テレビ視聴時間が2時間未満であることがわかった。

調査によれば、ウランバートル市では、平均的な視聴者がテレビの前で過ごす時間は206分だった。昨年の指標と比較すると、テレビの視聴時間は減少している。その下降の理由を次の表が示している。

モンゴル国内と国外のチャンネルの比較
2013年 2014年 変動
モンゴル国内のチャンネル 223分 206分 8▼
国外のチャンネル 82分 97分 8▲
上の表を見ればわかるとおり、国外のチャンネルの視聴が増加した結果、モンゴル国内のチャンネルの視聴時間が減少している。このような変動は35歳以上の男女の視聴者には見られなかったが、16歳から24歳までの視聴者には見られた。理由としては、幅広いチャンネルが視聴できるようになったことや、ケーブルやニュース・サービスが利用できるようになったことが考えられる。


テレビ視聴のピーク時間帯

テレビの視聴がピークになる時間帯については、2013年の指標と比較して大きな変化は見られなかった。

1日の時間帯による視聴人数の変化(2014年の平均)

上の表を見ればわかるとおり、テレビの前にいる視聴者の数がピークになるのは、21時から23時までの時間帯だった。この時間帯には、33万人の視聴者(ウランバートル市内の視聴者の33%近く)が同時にテレビを見ていた。

17時以降に視聴者の急増が見られることは、午後6時からテレビの視聴がピークになるという推測を裏づけている。就業時間中のテレビ視聴率は、2013年の指標とさほど変わらない。11時から17時までのテレビの視聴率は17%(約17万人)で、ピーク時間帯の半数程度である。これは就業時間にも在宅している者がいることを示している。統計によれば2013年の雇用率は50.5%で、これによってテレビ視聴率を説明できる。男女別の視聴率は、テレビを視聴する男女の数はほぼ等しいことを示している。


曜日ごとの視聴率

テレビの視聴率は、週末と平日では異なる。

平日に比べて、週末にテレビを見ている人の数がはるかに多い。


視聴者の選択

視聴者の選択は、月、日、時間帯によって異なる。しかし、昼夜を問わず見られるのは、テレビ視聴者の40%はモンゴルのトップ5のチャンネルに集中しているという現象である。

全般的には、視聴者の60%はトップ10のチャンネルを視聴しており、残りの40%は他のチャンネルに分散している(モンゴルには約70のチャンネルがある)。


多くの視聴者がいるテレビ局とは

明確な情報や調査方法がない時代には、「われわれの視聴者」や「忠実な視聴者」といった概念を定義するのは難しい。そのため、視聴者の割合の定義にはさまざまな手法が用いられる。
チャンネル レーティング(Rtg) リーチ(Rch)(5m.nc)
エデュTV 14,000 897,000
MNB 11,000 890,000
モンゴルHD 9,000 890,000
UBS 5,000 865,000
TV9 9,000 951,000
TV5 5,000 849,000
MN25 5,000 835,000
NTV 5,000 828,000
TM 4,000 814,000
SBN 3,000 811,000

「リーチ (Rch) (5m.nc)」の指標は、2014年12月に視聴者はこれらのチャンネルを5分以上継続して見たことを表している。この指標は、80万人以上が視聴しているチャンネルがウランバートル市には10前後あることを示している。

「レーティング (Rtg) 」の指標は、1分の間にそのチャンネルを見ている視聴者の平均人数を表している。言い換えれば、これはコンスタントな視聴者を定義している。

この「レーティング (Rtg)」の指標は、主としてテレビ市場で用いられる。


年代別トップ10チャンネル(2014年)


時間帯別トップ10のチャンネル



放送時間の選択とチャンネルの視聴率への影響

テレビ・チャンネルは、最上のコンテンツをピーク時間帯に放送する傾向がある。一般には午後6時から12時までで、これが1日の中で最も競争が激しい時間帯となる。

しかし、視聴者の大部分はトップ5から10までのチャンネルから選ぶ傾向がある。この傾向は、新しいテレビ・チャンネルの視聴率はコンテンツの質によって直接左右されるわけではないことを示している。なぜなら、ピークの時間帯には、長期にわたって放送され、成功している番組がすでに存在するからだ。成功した番組にはいつもそれを見ている視聴者がすでにいて、そのような人々は常にこれらの番組を視聴する。つまり、視聴者はそのコンテンツを見ることが習慣になっている。このようなコンテンツの一例が、MNBが放送している夜のニュース番組『時の車輪』である。

2014年のテレビ市場では、一部の民放テレビのチャンネルは、視聴率を上げるためにあまり競争が厳しくないオフピークの時間帯を利用した。

例:
  • 2014年3月3日、モンゴルHDテレビは、アカデミー賞授賞式を生中継した。これはテレビのオフピークである就労時間に放送されたにもかかわらず、この時間帯にテレビを見ることができる視聴者を多数引きつけることができた。
  • ETVテレビは、FIFAワールドカップの決勝戦を2014年7月14日の午前4時に放送し、10%以上の視聴率を獲得した。
  • UBSは、「ミス・ワールド2014」を2014年10月14日のオフピークの時間帯に放送し、10%の視聴率を確保した。

ムービーボックスやドリームボックスなどのチャンネルは、ピーク時間帯の視聴率が低いため、日中の視聴者をターゲットにして視聴率を集めている。これは、視聴者を引きつけるためには、視聴者が多い時間帯を重視するだけでなく、具体的なイベントやコンテンツに重点を置くことも効率的であることを示している。


月別の各チャンネルの視聴率

  • 16〜24歳の青少年
    この年齢層が好む特定のチャンネルはない。2014年には、国外チャンネルの視聴率が最も高いのがこの年齢層の視聴者だった。
  • 24〜35歳の若者
    特定のチャンネルはない。この年齢層はテレビを見る可能性が最も低い。
  • 35歳以上
    35歳以上の男性が最もよく見るチャンネルはMNBである。この年齢層の視聴者は、決まったチャンネルを見る傾向があり、ニュースや時事問題の番組を好む場合が多い。
    男性と比べ、ニュースや時事問題の番組を好む35歳以上の女性は少ない。モンゴル国内のチャンネルの視聴率が最も高いのがこの年齢層だった。



番組種類別の視聴率

2014年のテレビ放送は、合計262,451時間、484,748番組だった。

下のグラフは、テレビの番組ジャンル別に見た放送時間の比率を表している。

2014年のグラフから判断すると、5つの番組ジャンルだけで合計放送時間の44%を占めている。残りの56%は、11のジャンルと85の専門番組に分かれている。2013年と比較すると、時事問題またはニュース番組の比率は2%増加した。一方、音楽番組の比率はわずかに減少した。


番組需要

2014年12月、全日
N 番組分野 Rtg(000) フリークエンシー(頻度)
1 シリーズ、ドラマ 10(29%▼) 32046(57%▲)
2 コメディー、コメディーのライブ・ショーまたはテレビ番組 9(28%▲) 3584(55%▼)
3 テレノベラ(連続メロドラマ) 9 416
4 政治 8 1973(60%▼)
5 テレビ番組 8 2807(46%▼)

2013年と比較して、ドラマおよびシリーズは57%の上昇を見せた。2014年には、ドラマおよびシリーズは合計32,046回放送された。供給が増加すると、平均視聴率は減少する場合がある。そのため、2013年と比べ、2014年にはシリーズの1エピソードの平均視聴率は29%減少した。このように視聴率は下がったにもかかわらず、2014年のシリーズまたはドラマの1エピソードは、平均で1万人以上の視聴者を引きつけることができた。これは、このジャンルが今も視聴者の間で人気があることを示している。

その他のジャンルについては、供給はわずかに減少したものの、平均視聴率は変わっていない。一般にテレビ局はニュースと時事問題やドラマ・シリーズの供給を増やし、その他のジャンルの番組の量を減らしている。


モンゴルのコンテンツと外国のコンテンツ

モンゴルのコンテンツは、2014年のメディア業界で最も注目された問題だった。「モンゴル・コンテンツ」イニシアチブが承認され、関連事項が放送法案に盛り込まれたことは、すでにこの取り組みが推進されつつあることを示している。

番組分野別の制作国の比率(2014年)

モンゴル国内で制作されたドラマ・シリーズのコンテンツは、2014年には2.9%から8%に増加し、その視聴率は韓国の人気シリーズに匹敵する。

2014年にはまた、韓国のドラマ・シリーズの供給が37%から29%に減少した。しかし、全体では2014年のドラマ・シリーズの供給は以前より増加し、57%の伸びを見せた。視聴率では、韓国のメロドラマやドラマは依然としてその他の外国のシリーズより人気が高い。

この調査の結果は、モンゴルのチャンネルは韓国ドラマしか放送しないという固定観念を打ち破るものだった。コメディー、コメディーのライブ・ショーまたはテレビ番組を見ると、この種のコンテンツはすべてモンゴル国内で制作されているが、その供給は以前より減少している。

モンゴルのテレビ局が制作する娯楽番組やテレビ番組は今も視聴者の高い支持を得ている。最も高い視聴率を獲得しているテレビ番組のほとんどにモンゴルのコンテンツが含まれているのは喜ばしいことだ。2013年と比較して、2014年には大きな変化は見られなかった。


高視聴率の番組


日本のメディア機関との協力


MNBは、自らと似通った国外の公共放送局と協力することに積極的である。なかでも日本のコンテンツは、MNBが海外から購入する子ども番組、教育番組、ドキュメンタリー番組の大きな割合を占めている。

ABUの「One Asia」プロジェクトの下で、2013年にMNBのテレビスタッフは『Waki – the Rock Farmer(農民ロッカー、和気優)』というドキュメンタリー番組をテレビ東京と共同製作した。これは過酷な自然環境の中で農業に取り組む人々の姿を描くもので、ゴビ地域で野菜を栽培しているモンゴル人家族も制作に参加した。

両国政府が交わした合意文書に基づき、「モンゴル国営放送のテレビ番組改善プロジェクト」が実施された。このプロジェクトにより、財団法人NHKインターナショナルはドキュメンタリーや教育・文化番組をMNB 390に供給している。

JAMCOとMNBが結んだ基本契約の下で、2015年にMNBは『Pythagora Switch(ピタゴラスイッチ)』、『Puppet Theatre(こどもにんぎょう劇場)』、『Wonderful Science in 2013(ふしぎがいっぱい)』など子ども番組のシリーズと、合計1,500分の日本のドラマ・シリーズやアニメーションを提供された。

2011年から2015年まで、MNBはNHKの「ABUデジスタ・ティーンズ」国際映像フェスティバルに積極的に参加してきた。これは若者たちがビデオ制作を通じて新しいメディアになじむ機会を提供するプロジェクトである。モンゴルからの出場者は前回のフェスティバルで良い成績を上げ、「ストーリーマスター」賞と「ビジュアルマスター」賞を授与された。


興味深い事実

MNBのVOMラジオ国際サービスは、番組をモンゴル語、中国語、日本語、ロシア語、英語で放送している。国外のリスナーの中では日本のリスナーが最も活発で、VOMの日本語セクションに対して寄せられるコメントやフィードバックの数が最も多い。

テレビの視聴率を見ると、MNBはニュース・時事問題および社会・政治番組でリードしていることがわかる。これはMNBが35歳以上の中年男性に人気があることを意味している。

この数年間、MNBを含むモンゴルのコンテンツ提供者は、モンゴルのテレビドラマ・シリーズの制作に力を入れており、視聴者を引きつけ、テレビ市場で大量に供給されている韓国のコンテンツと競争できるものを作ろうと努力している。

アリウンバト・ラグヴァジャヴ

モンゴル国営公共放送(MNB)モンゴル国営テレビ第1チャンネル 局長


学歴:大学院
政治学・コミュニケーション・アカデミー(ソ連邦、モスクワ)
アイオワ平和研究所、コミュニケーション&モダン・ジャーナリズム課程

外国語:英語、ロシア語

職歴:

1990~1994年 国営モンツァメ通信社にて政治担当記者、ジャーナリストとして青年紙および通信社に勤務。
1994~1997年 『グール』紙編集長。同時に数々の国際メディア・プロジェクト、ナショナルジオグラフィックおよびBBCによる映画の製作、フォトエージェンシー「フラッグスタッフ」などに従事。
1997~1999年  国連開発計画(UNDP)にて編集コーディネーターとして地域メディア開発プロジェクトに従事。
2000~2004年 メディア&コミュニケーション会社ARIGUメディアにてディレクターとして勤務。
2004~2006年 C1テレビジョンにてエグゼクティブ・プロデューサーとして勤務。
2006~2007年 モンゴル国営放送(MNB)モンゴル国営テレビにてディレクターとして勤務。
2007~2010年 EDU TVにて専務取締役として勤務。
2010~2012年 世界銀行にて広報担当コンサルタントとして社会福祉プロジェクトに従事。スターTVにてディレクターとして勤務。
2013年 ARIGUメディアにて相談役として勤務。
2015年 モンゴル国営放送(MNB)モンゴル国営テレビ第1チャンネルにて局長として勤務。

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